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NZと日本の残業の違い

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日本とNZの働き方-ライフワークバランス(第2回)

 

Kia Ora!! ニュージーランドで働くプログラマ、はっしーです。

 

ライフワークバランスの観点からNZの情報をお届けする本連載、第2回は「残業」についてお話しします。

 

NZの会社に就職して最も驚いたのは、ものの見事に残業が存在しないことです。一日8時間働いたら、仕事が途中だろうが、みんなスパッと仕事を切り上げて帰っていきます。夜7時を過ぎてオフィスに残っている人はほとんどいません。

 

日本では月100時間を超えるような残業も経験していたので、20時間や30時間くらいの残業なら平気でやれるぞと思ってたんですけど。定時で帰るのが当たり前となってしまった今では、もはや月10時間の残業ですらやれる自信がないです、笑

 

毎日夕方5時半にはオフィスを出ていますから、ゆっくり晩ごはんを食べて趣味を楽しんだり、ときには友達と遊んだり、平日からプライベートの時間を楽しむことができます。睡眠時間も8時間きっちり取れるし、文句なしですね。

 

残業するのがまだまだ一般的な日本からすると、それでホントに仕事になってるの? と疑問に思われる方がいるかもしれませんが、大丈夫、ちゃんと仕事になってます。

 

むしろ8時間も働いてるんですから、仕事にならないほうがおかしいとも言えます。だって一日の三分の一を仕事に費やしてるんですよ? 残業ゼロの生活を続けてもう1年になりますが、定時内で集中して働けばそれなりの成果が出るんです。

 

NZでの残業に関する価値観について、ひとつ衝撃的なニュースをご紹介しましょう。2014年、「The dark side of those extra hours」という記事が NZ Herald に載りました。ニュージーランドのある社員の業務量が増えて残業を余儀なくされ、家族との関係が悪化してしまった、という趣旨の記事です。

 

家族との関係が悪化するほどの残業ってどれくらいなんだ? って話ですが、なんと一日1〜2時間、月40時間程度。帰宅が毎日夜7時過ぎになって、家族と口論になってしまったんだそうです。日本では平均的な残業時間ですが、NZでは大問題ってことですね!

 

長時間残業が社会問題として大きく認識されつつある現代日本。産業界を上げて、残業削減に取り組む動きが本格化しています。

 

が、イチ労働者の立場からすれば、最初から残業のない世界に飛び込んでしまえば話が早い。


残業の呪縛から解き放たれるためにニュージーランドを目指す! というのも、全然アリだと思いますよ!


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Kazunori Hashikuchi
NZ Moya Systems

ニュージーランドで働く、170cm、45kgのもやしプログラマ。日本の残業地獄に嫌気が差しNZに逃亡、現在は残業ゼロ生活を満喫してます。ただいま脱もやし計画進行中